Column
スマイル相続ちえ袋


ある男の子がいじめにあっていて、いじめっ子達が男の子の家まで石を投げに来ています。
「うちの子は言うことを聞かなくてお仕置きが必要だから、石を投げに来てくれたら1日3ドル払うよ」
いじめっ子達はしばらく石を投げて3ドルもらっていきましたが、そのうち父親は「気が変わったから2ドルしか払わない」と言います。
いじめっ子達は不満を漏らしながらも石を投げ続けましたが、そのうち1ドルに値下げされ、ある日とうとう父親が「もうお金は払わない」と宣言します。
いじめっ子たちは怒って、「もう来てやらない!」と言って石を投げに来なくなりました。
(藤田耕司(2014)「もめないための相続心理学」中央経済社より要約)
これは、お金には目的をお金自体に変えてしまう力があるというエピソードです。
父親は、男の子をいじめるという当初の目的を、お金にうまくすり替えていくことでいじめをやめさせたと言えます。
相続でも、当初は感情的な(ときに非論理的な)理由が解決の障害になっていることがままありますが、これをいかにして金銭的な問題に置き換えるよう誘導していくか、がポイントになることがあります。
それでかえって迷走する場合もあるのが、一筋縄ではいかないところなのですが。