Column
スマイル相続ちえ袋
税理士の馬場です。
先日、親へ土地を贈与したので贈与税の申告をお願いしたい。
とご相談がありました。
贈与税の申告報酬の相場は、現預金贈与で3万円、土地の贈与なら1筆5万円、相続時精算課税や住宅資金贈与の特例を受ける場合+3〜5万円。
『土地の評価明細』を作成するために測量図を確認したり、場合によっては現地を確認したり、
田や畑の場合は役所に確認する事項があったり、、と結構手間がかかるものでした。
特例を受ける場合には、受けない場合との検証や税額試算、添付書類の確認など、こちらも作成より準備に手間がかかるので、上記のように、報酬に加算される料金体系をとっている事務所が弊社もむくめほとんどです。
土地贈与の報酬が55,000円で、思いの外高いと思われる方もいらっしゃいます。
作業内容が大変になる可能性があることをご了承くださいませ。
さて、ある相談者は申告費用は少し高く感じられたようでした。
費用をかけないなら、確定申告の無料相談会場、もしくは税務署で申告するという方法もあります。
そして固定資産税の明細を確認すると、、
土地20筆。
田畑山林雑種地のオンパレード。
役所がざっと試算すると評価300万。
役所の計算方法には誤りがあったので300万で評価はすまないかもしれません。
相談者は、父死亡の際に、母が相続するところ、自分(子)が相続したことになっており、
本来母に相続させたかったので、子から母に土地を贈与した。ということでした。
次に謄本を確認すると、
父⇨子の相続は錯誤で、父⇨母に訂正されており、
きちんと父の土地は母が相続する遺産分割協議書もありました。
・・・子から母への贈与ではないですね・・・。
その登記をした司法書士さんが、贈与税の申告が必要なので、税理士に相談するよう相談者に伝えたそうです。
父の相続財産は基礎控除以下なので、何もしなくて
よかったというオチでした
相談者の方も、役所に電話したり、色々調べたり、結構時間をとられていたと思います。
相続パワーチームに相談いただくと、専門外のことは、他の専門の先生に相談したり、繋いだりすることで、このように誤った説明や、相談者に二度手間三度手間をかけなくてすみます。
今回は実例のご紹介でした